事例紹介

Case

レンタル事業を支える即応力と信頼のパートナーシップとは?

株式会社オンザウェイは、無線機の販売・リース・レンタルやサービス&サポートを行っている会社です。レンタルマーケットとの取引の経緯や、実際にお客様に提案された感想、そして今後の展望について、株式会社オンザウェイ レンタルコラボレーション マーケティングの浅井様、山本様、白幡様にお話を伺いました。

もともとは鎌倉市のワクチン接種会場向けに、パソコン6台とバーコードリーダー9台とWi-Fi6台の3点セットをレンタルしていただいたのが始まりです。その後も、Wi-FiルーターやiPadなどを複数台ご利用いただいています。

イベント業界では即応性や臨機応変な対応が求められますが、レンタルマーケットのサービスは迅速かつ柔軟な対応が可能で、高く評価されています。また、複数の機材を一括でレンタルできる利便性も、魅力の一つとしてご好評いただいています。その結果、信頼できるパートナーとして、継続的にお取引をいただいています。

目次

  1. イベント現場で選ばれる理由。一括レンタルで課題を解決
  2. 電源確保の課題解決。花火大会でのAIカメラ導入を支えた事例
  3. イベント制作会社が重視するポイント。柔軟な対応力で顧客満足度向上
  4. 自社保有よりレンタルを選ぶ理由。効率性と柔軟性を重視した選択
  5. フォロー体制の充実。信頼されるレンタル会社のサポート品質

浅井氏、山本氏、白幡氏がインタビューでお話ししている写真

イベント現場で選ばれる理由。一括レンタルで課題を解決

――レンタルマーケットをお知りになったきっかけはどのようなものですか?

浅井氏(以下、敬称略):2023年4月に「大阪・関西万博 開催支援 EXPO」にオンザウェイが出展していた際にレンタルマーケット大阪支店の営業の方から声をかけて頂いたのがきっかけです。たまたまお願いしたい案件があったので、レンタルを依頼したのが最初でした。それから、7月にオンザウェイが「イベント総合 EXPO」にも出展していたところ、レンタルマーケット東京本社の営業の方が来場され、さらに関係性が強化されました。

――最初にご利用いただいたのは、どういった商品ですか?

白幡: 鎌倉市のワクチン接種会場向けの案件です。ワクチン接種を主催していた団体からの要望により、オンザウェイでは無線機を貸し出していましたが、追加でsurface6台とバーコードリーダー9台とWi-Fi6台の3点セットが必要とのことでした。しかし、当時弊社ではこれらの機器が不足しており、他社からの協力が必要な状況でした。その際、レンタルマーケットのホームページを確認しました。複数のアイテムを一括でレンタルできる点を評価し、依頼することに決めました。個別に複数の企業に依頼する手間を省き、統一した窓口で手配できる利便性が大きな決め手となりました。

配送については、特に問題ありませんでした。オンザウェイでも無線機のレンタル業務を行っているため、配送中における貸出品が紛失したり、指定した日付に正しく到着しなかったりすることが、稀に発生します。しかしレンタルマーケットでは、そのようなトラブルは一切ありませんでした。確実で、信頼できるものであると感じました。

それから、パソコンに関しては、データの完全消去が不可欠でした。この作業は単にデータを削除するだけでなく、情報漏洩を防ぐための重要なプロセスです。そのため、消去作業に関する証明書を発行していただく必要がありました。この証明書があることで、データが適切に処理されたことを証明でき、今後のトラブルを未然に防ぐことができます。手間のかかる作業にもかかわらず、丁寧かつ迅速な対応をして頂きました。

浅井: オンザウェイのお客様は法令遵守を重視するケースが多く、その点も含めて一括対応していただけることで、安心して業務を進めることができました。ワクチン接種会場向けにパソコンやWi-Fi機器をレンタルする要望が他にもありましたが、ほとんどをレンタルマーケットに依頼しました。

電源確保の課題解決。花火大会でのAIカメラ導入を支えた事例

――ポータブル電源を扱った案件もあったそうですね。

浅井: 当チームでは主に無線機のレンタル事業を行っているのですが、AIカメラソリューション「TERAS(テラス)」のレンタルも行っています。「TERAS」とは、人物動線分析、群衆密度分析、転倒検知、トラブル検知及び属性推定カウント等が可能なAI機能搭載のカメラシステムです。警備業界では、人材不足が深刻であるため、より少ない人数かつ低コストでイベント等の警備業務を行うことが求められています。都内の花火大会において、「TERAS」をレンタルする案件がありました。

しかし、会場が広大な野外広場でしたので、電源の確保が大きな課題でした。試算したところ、13台の大容量ポータブル電源(充電をして持ち運びができる小型の蓄電池)が必要でした。自社内での確保が難しかったため、レンタルマーケットに相談しました。その結果、適切なポータブル電源をご手配いただき、大変助かりました。

これまで無線機レンタルの実績は数多くございますが、AIカメラソリューション「TERAS」はこれからの商品なので、手探りの状態でした。営業担当が親身になって相談に乗ってくださったおかげで、ポータブル電源の調達を含め、スムーズにプロジェクトを進めることができました。ワクチン接種会場の案件から始まり、複数のプロジェクトを通じて信頼関係を築いてきました。そのため、他社には依頼せず、レンタルマーケットにお願いすれば問題が解決すると確信していました。

――特別な対応が求められたものはありましたか?

山本: 携帯電話のレンタル案件で、各端末に特定の電話番号を事前登録し、加えて、識別番号シールを貼り付けする必要があるものがありました。合計1,657台の大型案件です。日程により台数が異なり、貸与したスタッフと電話番号の紐づけをタイムリーに各スマホに流し込みたいという要望の実現のために、どのように進めるかをレンタルマーケットに提案頂きました。何パターンもの見積が必要で、合計30通以上を発行頂きました。見積もり期限に合わせて深夜の対応になることもありました。電話でも密に連携を取り合え、パートナー連携ができていたように思います。一見難しそうな案件でも、解決策を模索していただける姿勢が非常に頼もしく、携帯電話関連の業務に関してはレンタルマーケットに安心してお任せできるため、本業に集中することができました。このような信頼感があることで、非常に頼みやすいと感じております。

浅井: 単なるレンタル会社ではなく、我々と一緒に課題解決に取り組む良きパートナーです。当チームの主な顧客層はイベント制作会社であり、彼らのニーズはレンタルマーケットの顧客と非常に共通点が多いと感じています。具体的には、プロジェクトを円滑に進めるための信頼性、トラブル発生時に迅速に対応できるサポート体制、柔軟な契約条件、コスト効率などです。

浅井氏、山本氏、白幡氏がインタビューでお話ししている写真

イベント制作会社が重視するポイント。柔軟な対応力で顧客満足度向上

――イベント制作会社が求める重要な要素は何でしょうか?

白幡: 必要な機材をしっかりと揃えられること、そして短納期でも対応できることが挙げられます。例えば、『明日届けられますか?』といった急な依頼にも『はい、可能です!』と即答できる柔軟さが求められます。イベント制作会社からは難しい要望をいただくこともありますが、レンタルマーケットがしっかりと応えてくれて、非常に助かっています。

先日『明日、福岡でWi-Fiを1台使いたいのですが、何とかなりませんか?』という急な依頼がありました。東京からの発送では間に合わない可能性があったため、SSマーケット熊本支店から同等の機材を手配していただき、『同じスペックの機種をご用意できます』と即座に対応していただきました。結果、翌日無事にWi-Fiが福岡に届きました。代替機種ではありましたが、問題なく使用でき、お客様からも『本当に届けてくれてありがとうございます』との感謝の言葉をいただきました。こうしたスピーディーで的確な対応には、いつも大変感謝しています。

浅井: 関西や熊本にも拠点があるというのは、我々としても助かります。

自社保有よりレンタルを選ぶ理由。効率性と柔軟性を重視した選択

――オンザウェイ様へはiPadなどもレンタルマーケットよりレンタルしておりますが、自社で保有せずにレンタルを使われる理由はなぜですか?

山本: レンタルを選ぶ理由は、現時点では自社でiPadを所有するにはまだ早いと感じるからです。さらに、ソフトウェアのアップデートやアカウント管理、データの整理といった作業に関するノウハウも不足しており、それらの管理負担を考慮すると、レンタルの方がより効率的だと判断しています。

浅井: 必要なときに都度レンタルする方が、手軽で安心です。また、無線機ほど頻繁に受注するわけではない機材を自社で所有する必要性も感じていないため、レンタルの方が効率的だと判断しました。Wi-Fiについても同様の理由で、以前は所有していましたが、取引量を考慮してレンタルに切り替えました。

レンタルマーケットとの取引を始めてからは、お客様に対して無理なくスムーズにご提供できるようになり、非常に大きな変化だと感じています。お客様にとって、一括で必要な機材を揃えられるというのは大きなメリットであり、仕組みを一緒に構築できたことに我々は大きな手応えを感じています。

――レンタルマーケットはどのような存在であるとお考えでしょうか?

単なるレンタル会社ではなく、我々と一緒に課題解決に取り組む良きパートナーです。
業務内容や顧客層が似ているため、意思疎通が取りやすく対応が非常にスムーズです。

浅井氏、山本氏、白幡氏がインタビューでお話ししている写真

フォロー体制の充実。信頼されるレンタル会社のサポート品質

――納期以外ですと、レンタル会社を選定される際にどのような点を重視されますか?

浅井: 当日すぐに使える状態であることは、初歩的ながら非常に重要です。アダプターが壊れて使用できないとなれば、致命的な問題となります。どれだけメンテナンスを徹底しても、輸送中に予測できない事態が起こる可能性があるため、何かあったときにすぐ対応できる体制が求められます。予備機などのバックアップが不可欠です。機器が確実に使えることが前提ですが、意外にもそれができていない会社もあるのが現実です。

白幡: なかなか指摘されることはありませんが、やはりそれだけの高い意識を持って取り組んでいただきたいと考えています。

――レンタルマーケットの体制についてはいかがでしたか?

白幡: メールを送ると、いつもすぐに返信を頂きました。様々な質問にもすべて丁寧に対応していただき、やりとりの際に全く抵抗がないのがとても良いと感じています。翌日納品を希望した場合、お昼前に依頼があっても、その日の出荷締切りに間に合うように対応しているそうです。

浅井: 社内でバックアップ体制がしっかり整っている印象です。営業主体の組織では、対応に時間がかかることが多いのですが、御社ではそれがなく素早い対応に驚きました。また、デスクにいるスタッフの方々でも商品知識が豊富で、しっかりと教育が行き届いていると感じました。
実はレンタルマーケットの方でもオンザウェイの無線機をご利用頂いております。レンタルマーケットから無線機に関するお問い合わせを頂いた際に、オンザウェイから「こちらの点をレンタルマーケットのお客様にご確認ください」とお願いしたところ、迅速にご対応いただきました。レンタルマーケットのスタッフは無線機に関しては専門外のはずですが、複雑な質問事項をきちんとすべて理解してお客様への迅速な確認まで完璧に行い、積極的な姿勢に感心しました。協力会社によってはフォローアップが行き届いているか懸念することもございますが、レンタルマーケットに関しては、安心してお任せできると感じております。


――今後の展開についてはどのようなことを考えられていますか?

山本: 最近のイベントでは、無料Wi-Fiが普及しています。そのため、Wi-Fi機器と一緒に無線機もまとめてご依頼いただけるように、パッケージ化を進めたいと考えています。さらに、無線機もWi-Fi環境に接続できるタイプが増えてきており、我々の主力商品である無線機とのコラボレーションを拡大していきたいです。

浅井: 個人的には、「Win-Win(ウィン・ウィン)」の取引をさらに拡大していきたいと考えています。レンタルマーケットからは機材をお借りし、オンザウェイからは無線機をご利用いただいているという相互の関係性を築いており、これをさらに深め、より良いパートナーシップを構築していきたいと思っています。会社のビジョンも非常に近いと感じております。難しい要求にも柔軟に対応できる点、全国展開に対応し翌日配送を実現できる点など、共通の方向性を持って進んでいけることで、より強固な関係を築けると確信しています。