事例紹介

Case

短納期での大規模イベント準備を支えた、柔軟かつ迅速なサービス提供。公的機関がレンタルマーケットを信頼するポイントとは?

高齢者、障害者、求職者、事業主など様々な利用者の方に総合的な支援を実施している厚生労働省所管の独立行政法人。それが高齢・障害・求職者雇用支援機構(以下、JEED)様です。

JEEDでは「全国アビリンピック」の愛称で親しまれている、全国障害者技能競技大会を毎年開催しています。障害のある方々が日ごろ培った技能を互いに競い合うことで、職業能力の向上を図るとともに、雇用促進にもつながる社会的意義の大きな大会ですが、その企画・運営には大きな苦労があるとのこと。

特に、短期間でパソコンその他の備品類を調達しなければならないのが大変とのことです。SSマーケットは、全国アビリンピックで使用されるパソコンをJEEDにレンタル。過密なスケジュールのなかで満足度の高いサービスを提供することに成功しました。

その様子を伺います。

目次

  1. 大量のパソコン調達、準備期間はわずか。なぜSSマーケットに決めたのか。
  2. タイトな工期のなか、準備作業の大半を任せることができた。
  3. 柔軟かつスピーディな担当者の対応
  4. 今後に向けて -レンタルが支える社会意義 ー

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大量のパソコン調達、準備期間はわずか。
なぜSSマーケットに決めたのか。

ーはじめに、SSマーケットにパソコンのレンタルを依頼された背景について教えてください。

JEEDでは全国アビリンピックを毎年主催しています。正式名称は「全国障害者技能競技大会」と言います。

近年、障害者の方の一般企業での雇用が進んでいます。こうしたイベントを開くことで、障害者が実際にどのような職業技能を持っているのかを企業側の採用担当者にも知ってもらうことにより、障害者雇用の啓発を行っています。

大会としては25の種目を実施しており、洋裁、家具類の製造、清掃といったものから、業務でどれほどパソコンを使いこなせるか、デジタルスキルを見るものまでさまざまです。

データ入力の早さを競うものや、指示された印刷物と同じものをWordなどで作成する競技もあります。またCADなどを使用してコンピュータで設計図面を描くような競技であったり、パソコン上で印刷物を作成する競技もあります。こうした内容になってくると、使用するパソコンにもそれなりのスペックが求められます。

使用する台数も数百台にのぼります。

一方で、大会の開催期間は1日限り。準備期間を入れても、パソコンを必要とするのは1週間前後です。

ー短期間で大量のパソコン端末が必要となると、レンタルが有力な選択肢になったということでしょうか。SSマーケットに依頼いただいた経緯も教えてください。

われわれは厚生労働省管轄の独立行政法人です。そのため、いわゆる公募・入札を通じて協力いただける会社を募集しました。

競技イベントを開催する上で、競技課題を作成する専門の委員がいます。委員から、各競技を行う上で必要なソフトウェアなどが提示されますので、その要件に応えられる会社をつのった結果、価格面によりSSマーケットを選びました。

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タイトな工期のなか、準備作業を安心して任せることができた。

ーSSマーケットに依頼してよかったと思われる点はどのようなところですか。

決められたスケジュールのなかでやり切っていただいたこと、搬入から撤収までをすべて安心してお任せできたことです。

全国アビリンピックは土曜日に開催しているのですが、会場設営がはじまるのは火曜日からです。広大かつなにもない会場に、ゼロからレイアウト通りに線を引き、電源、回線類を設置しパソコンを搬入した上で、必要な設定を1台1台おこなっていく必要があります。

開会式が金曜日ですので、ほんの数日間のあいだに指定した数百台からなるパソコンすべての準備を整えなくてはなりません。

依頼した側としては心苦しさを覚えるほど困難で大変な工期なのですが、SSマーケットはレンタルしたパソコンの搬入からセットアップ、動作確認まで、必要な準備作業をこちらの指定通りの日程で数百台分のパソコンに対し行ってくれました。

これだけの作業となると主催者とはいえJEED側の人間だけでは手に負えないボリュームですが、安心して任せることができました。仮に段ボールで数百台のパソコンが送られてきておしまい、というサービスでしたら開催は不可能でしたが、こちらがお願いした作業を滞りなく実施いただけました。

 

柔軟かつスピーディな担当者の対応

ーSSマーケットの担当者の対応はどのように思われましたか。

レスポンスが早く丁寧にご対応いただけました。

実際に大会の準備が始まっている中、なにか不具合がありお電話したりするとすぐ来てくれて対応いただけるので、フットワークが軽く助かりました。

お借りしたパソコン端末に関する困りごとにはかなり柔軟に応じていただきました。例えば、あるソフトウェアについて、インターネットに接続されていないオフライン環境のなかでも正しく動作するか事前に確認する必要がありました。われわれのほうで調べたかぎりではわからなかったのですが、そのことをお伝えしたところすぐに調査いただき、オフライン環境でも動作するよう設定していただけました。

単純に端末をお借りして終わりというのではない、こうした付帯サポートの手厚さは印象に残っています。

われわれはパソコンの専門家ではないので、何かやりたいことがあるときはどうしても率直にお伺いする恰好になります。SSマーケットは、どのようなことを聞いたりお願いしたりしても親身になって助言や支援をしてくれるので、単なるレンタル業者というよりも、一緒に大会を準備するパートナーとして頼りになる存在でした。

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今後に向けて -レンタルが支える社会意義 ー

ー今後、レンタルではない他の調達手段に移行する可能性がありますか?

十年以上前から全国アビリンピックの端末はレンタルで対応しており、大会の規模が拡大してきていることを考えると今からレンタル以外の手段に戻すことは考えにくいです。

マンパワーも非常に限られるなか、こうした大規模イベントを実行するにはレンタル会社さんなど外部の力を借りることが必須です。

小規模なイベントであれば、職業訓練校など関係各所からパソコン端末を借りてきて運営することは不可能ではないかもしれません。しかし全国アビリンピックは啓発事業としての役割がありますので、多くの人を一ヶ所に集めて競技の様子をご覧いただく必要が出てきます。

新型コロナウイルスが流行していた時は、無観客に近い形で開催したこともありましたが、2023年は新型コロナの流行前と近い規模まで戻りました。今後も規模を大きくして、障害者の雇用という大きな社会的意義の実現に向け盛り上げていきたいと考えています。

全国アビリンピックが始まってから五十年以上経ちました。今後とも認知度を一層高めていかなければなりません。多くの方々に関心を持っていただくため、SSマーケットのようなレンタル会社と協力していきたいと考えています。