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2024.03.11

パソコンレンタルでハイスペックマシンを選ぶ!レンタルの確認事項も

ハイスペックパソコンは、CPU・GPU・メモリの容量が上位クラスに属すなど、一般的なモデルに比べて高性能なパソコンを指します。ハイスペックパソコンは、動画編集・画像編集・3Dモデリング・データ分析・動画配信といった場面で必要とされ、用途に応じた性能のものを選ぶ必要があります。

ハイスペックパソコンは購入すると非常に高価となりますが、レンタルすることも可能です。この記事では、ハイスペックパソコンの選び方に加え、レンタルする際の確認事項について詳しく解説します。

目次

  1. 1.ハイスペックパソコンはレンタルも可能!
    1. 1-1.ハイスペックパソコンが必要になるケース
  2. 2.ハイスペックパソコンの選び方
    1. 2-1.動画編集を行う場合
    2. 2-2.WEBデザイン・画像編集を行う場合
    3. 2-3.3Dを扱う場合
    4. 2-4.データ分析を行う場合
    5. 2-5.配信を行う場合
  3. 3.ハイスペックパソコンをレンタルする際の確認事項
  4. まとめ

 

1.ハイスペックパソコンはレンタルも可能!

ハイスペックパソコンとは、一般的に使用される汎用モデルに比べて、高い性能を持つパソコンのことです。CPU・GPU・メモリの容量などの主要なパーツが上位クラスに属し、多様な作業をスムーズにこなせる能力を持っています。

ゲームを高画質で楽しめる・負荷の高いソフトウェアを快適に動かせる・大量のデータを速く処理するなど、幅広い用途に適している点が大きな特長です。ただし、スペックが上がれば上がるほど、購入費用も高額になります。

レンタルサービスを利用すれば、高性能なパソコンを必要な期間だけ気軽に使うことが可能です。ただし、ハイスペックと一口に言っても、用途によって求められる性能は異なります。そのため、レンタルする際は、目的や重視するポイントを明確にすることが重要です。

 

1-1.ハイスペックパソコンが必要になるケース

ハイスペックパソコンが必要とされるのは、画像・動画編集といったクリエイティブな作業や、アプリ開発などを行う場合です。いずれの作業でも、処理速度・グラフィック性能・メモリ容量などが重要となり、通常のPCでは対応が難しいことがあります。たとえば、動画編集では高性能なグラフィックボードがレンダリング時間の短縮に有用です。

一方で、メールのやり取りやオフィス系ソフトの使用、インターネット閲覧のような軽度の作業では、ハイスペックな性能は必ずしも必要ではありません。日常生活やビジネスの基本的な用途で使用するのであれば、中程度のスペックの機種でも十分に快適な環境を実現できます。

 

2.ハイスペックパソコンの選び方

ハイスペックパソコンを選ぶ条件は、用途によって大きく異なります。作業効率を向上させるためには、パソコンの用途に応じた基準に照らしてスペックを選択しなければなりません。

以下では、動画編集やデータ分析、3Dモデリングなどの目的別に必要なスペックを解説します。なお、いずれの用途でもOSはWindows11以上、ノートパソコンよりもデスクトップのパソコンが推奨されます。

 

2-1.動画編集を行う場合

動画編集を行う場合に推奨されるパソコンのスペックは、以下の通りです。

CPU Intel Core i7以上
メモリ 16GB以上
ストレージ SSD:512GB以上
GPU 使用ソフトによる
ディスプレイ 4K

動画編集では、複雑なエフェクト処理や4K、8Kといった高解像度の動画を扱うために、高速なCPUと大容量のメモリが求められます。Core i7以上のCPUと16GB以上のメモリを搭載していれば、一般的な動画編集作業を快適に行えるでしょう。

ストレージは、高速アクセスが可能なSSDをシステムドライブに、大量の動画データ保存用にはHDDを併用するのが理想的です。動画編集ソフトによってもGPUの対応状況が異なるため、インストール予定のソフトウェアが推奨するスペックは事前に確認する必要があります。

 

2-2.WEBデザイン・画像編集を行う場合

WEBデザインや画像編集を行う場合に推奨されるパソコンのスペックは、以下の通りです。

CPU Intel Core i5以上、またはAMD Ryzen 5以上
メモリ 16GB以上
ストレージ SSD:512GB以上
GPU Intel Iris Xe、NVIDIA GeForce GTX 1050以上
ディスプレイ 画面サイズ27型以上・4K・IPSタイプ・AdobeRGB対応

画像編集では色の正確性が求められるため、AdobeRGBに対応したディスプレイを選ぶとよいでしょう。CPUとメモリは複数のアプリケーションを同時に快適に動かすために重要で、特に画像編集ソフトウェアは高い性能を要求します。基本的な画像編集作業であれば、GPUは内蔵またはエントリークラスで十分です。

 

2-3.3Dを扱う場合

3Dを扱う場合に推奨されるパソコンのスペックは、以下の通りです。

CPU Intel Core i5以上、AMD Ryzen 5以上
メモリ 32GB以上
ストレージ SSD:512GB以上
GPU Quadro2000以上、AMD Fire Proシリーズ
ディスプレイ FHD以上、4K推奨

3D作業では、複雑なモデリングやレンダリングに対応するために、4コア以上のCPUと大容量メモリが必要です。GPUは高度なグラフィック処理に対応した、AMD Fire ProシリーズやQuadro2000以上が適しています。また、ストレージは高速アクセスが可能なSSDで512GB以上、扱うデータが多い場合は1TB以上あるとよいでしょう。

 

2-4.データ分析を行う場合

データ分析を行う場合に推奨されるパソコンのスペックは、以下の通りです。

CPU Intel Core i5以上
メモリ 16GB以上
ストレージ SSD:512GB以上
GPU NVIDIA GeForce GTX 1650以上
ディスプレイ 特に指定なし

データ分析では、特にメモリの容量が重要となります。16GB以上あれば基本的なデータ分析には十分ですが、より大規模なデータを扱う場合は32GB以上欲しいところです。ストレージには高速アクセスが可能なSSDを選ぶと、データの読み書きが速くなり作業効率が向上します。大容量データを扱う場合は、1TB以上のSSDを検討するとよいでしょう。また、ディープラーニングのように高度な分析を行う場合には、NVIDIA RTX™ A6000などの高性能GPUが必要になります。

 

2-5.配信を行う場合

配信を行う場合に推奨されるパソコンのスペックは、以下の通りです。

CPU Intel Core i7シリーズ以上
メモリ 16GB以上
ストレージ NVMe SSD:512GB以上
GPU NVIDIA GeForce RTX 40シリーズ以上
ディスプレイ 特に指定なし

高いグラフィック処理性能と低遅延を実現するには、特にCPUとGPUの性能が重要です。Intel Core i7シリーズ以上のCPUと、NVIDIA GeForce RTX 40シリーズ以上のGPUを搭載したパソコンが適しています。また、配信中の複数のアプリケーションをスムーズに動作させるためにも、メモリに16GB以上は欲しいところです。ストレージにはデータ転送が高速なNVMe SSDを使用すると、快適な配信環境を構築できます。

 

3.ハイスペックパソコンをレンタルする際の確認事項

ハイスペックパソコンを使用する際は、本体の性能だけでなく、作業の効率やクオリティを大きく左右する周辺機器の性能も重要になります。パソコンの用途にもよりますが、そろえておきたいのが高解像度のディスプレイや立体音響が可能なサウンドシステム、正確な音を出力できるモニタースピーカーなどです。

画像・デザインなどのクリエイティブな用途であれば、解像度の高い大型のタブレットもあると作業がはかどります。ハイスペックパソコンをレンタルする際は、周辺機器も合わせてレンタルできるか確認するとよいでしょう。

性能によっても異なりますが、パソコン本体の法人向けレンタル料金は1か月当たり5万円からが相場です。ただし、スペックが高くなればなるほど、レンタル代の負担も高くなります。1台10万円を超えるケースもあるため、オプション内容も含めて必要なスペックを満たす契約プランを選択することが大切です。

 

まとめ

ハイスペックパソコンをレンタルする際は、まず用途に合った性能のモデルを借りられるかどうかを確認する必要があります。また、本体だけでなく周辺機器が必要な場合は、レンタルが可能かどうかに加え、レンタルできる機材のスペックを確認しましょう。

また、ハイスペックパソコンのレンタル料金は、一般的なパソコンよりも高額となるケースが少なくありません。オプションや周辺機器のレンタルも考慮し、予算に合う最適なプランを選ぶ必要があります。